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3月 2021

さの萬のこと 不二求心 肉にまつわるエッセイ

不便だからこそ切り開けた地方肉屋の歴史

私は24才で家業のさの萬に入りました。 その頃は今のように物流も発達していなかったため、宅急便もありませんし、冷凍でのトラック輸送も範囲が限られていて、東京〜名古屋のトラック便はあっても、東海道沿線から入った富士宮への便はありませんでした。 しかしながら、東京の同業者は、私の知らない特別な輸入牛肉や、ラム、鴨、リードボー、フォアグラなど珍しい肉を仕入れて商売を拡大させていました。当時は肉の仕入れに […]…

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さの萬のこと さの萬の商品 肉にまつわるエッセイ

温暖化と、さの萬の温度管理

近年温暖化の影響で、夏場になると40℃になる日もあり、以前に比べ肉の状態の鮮度維持が厳しくなっています。 肉を調理台でカットしている短い時間の間でも、脂が溶けて肉がゆるんできます。 昨年の夏は、肉を並べる陳列バットをステンレス製の金物に変えたり、肉の下敷きに蓄冷剤を置いたりして、鮮度維持に配慮してまいりました。 しかしながら、この度、店舗の売り場や作業場などのエアコンを入れ替えで、10℃に室温を設 […]…

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