日本におけるドライエイジングビーフの先駆者として、「赤身肉の旨さの普及」を目指し、その研究に取り組んできましたが、
おかげさまで飲食関係や食肉関係等多くの専門家の方々や、ドライエイジングビーフを召し上がったお客様から
「美味しい」「こんな赤身のお肉は食べたことがない」等、嬉しいお言葉をいただいております。
「萬幻豚でドライエイジングはできないのですか?」
「萬幻豚のドライエイジングが食べてみたい」
そんな皆様の声にお応えして、この度、萬幻豚のドライエイジングに挑戦し、ついに完成いたしました。
さの萬が創業百年の夢を実現し誕生した萬幻豚が、ドライエイジングという"時の恵みの恩恵"を受け、
さらに美味しく、さらに風味豊かに…どうぞ新たな萬幻豚の魅力に出会ってください
これまで、牛肉に比べ、水分が多く含まれるために豚肉の熟成は難しいと言われていました。
実際に取り組んでみると、確かに牛肉とは熟成にかかる時間が違うことがわかりました。
試行錯誤を繰り返し、納得のいく熟成具合にたどり着くまでに、約1年近い年月がかかりましたが、
これにはドライエイジングビーフを完成させるまでのノウハウや経験が大変役に立っています。
牛肉と同様萬幻豚の熟成にも『温度、湿度、風』に加え『微生物の働き』が非常に重要です。
さの萬の熟成庫「ラ・カーブ」では2台のファンで空気を循環させ、1℃前後の室温、70~80%の湿度を維持。
木の板を置き、酵母や麹菌、微生物の菌床としています。
こうしてドライエイジングならではの熟成香や旨み、肉の柔らかさを産み出すことができました。
>>詳しくはドライエイジングビーフのページへ
「赤身肉の美味しさを普及させたい」と取り組んだドライエイジングビーフですが、
脂の甘さ、軽やかさに評価をいただいている萬幻豚でも、その美味しさはさらに引き出されました。
ドライエイジングといえばその特長のひとつが熟成香。
燻製のような、麹のような牛肉の熟成香とはまた違い、チーズのようなコクのある香りがします。
焼いた時のふっくら感は、ドライエイジングビーフにはない独特の柔らかさ。しっかりと歯ごたえもあるのに、
ふっくらと柔らかく、噛みしめるたびに肉の旨みが口の中に広がります。まろやかで香ばしいその美味しさは、萬幻豚のドライエイジングならではです。
肉の旨み、食べごたえを味わっていただくためには、中厚切りのものをシンプルに、塩コショウで味付けして召しがっていただくのがオススメです。
牛肉だけでなく、萬幻豚にも広げることのできたドライエイジングの技法。
最近では、鳥獣被害に悩む自治体からのお問い合わせも多くなっています。
伊豆市が食用化に取り組んでいるイズシカのドライエイジングは、試作段階ですが、非常に高評価をいただきました。
馬肉やイノシシ等のドライエイジングにも取り組んでいます。
それぞれの肉の特長と美味しさを最大限に引き出せるよう、私どもさの萬は、地域に根差し、食文化を考える肉屋の使命として、
これからもドライエイジングの技術向上と普及に努めてまいります。
【お問い合せ先】
こちらのページでドライエイジング萬幻豚を活用したレシピ集を公開しています。