肉にまつわるエッセイ 萬幻豚

〜萬幻豚〜 豚の名誉のために 本当に美味しい豚肉づくりへの想い

豚肉の美味しい肉をお客様にお届けしたいと、全国の美味しい豚肉と言われる豚を食べましたが、私にとって納得できる豚はありませんでした。

私の食肉の師匠、三河屋の鈴木社長が鹿児島の吹上で、「薩摩豚」という美味しい豚肉を作っていたのを思い出し、その時の場長だった柳瀬政士を訪ねました。そして、私の豚に対する思いを伝え、日本にはいなくなった豚本来の美味しさを持った豚肉を作ってほしと懇願し、富士山の裾野、朝霧高原で豚づくりに入って頂くことになりました。

先ずは環境整備から入り、美味しい豚肉になる為の母豚・雄豚の選定をして、次に餌づくりです。

飼育の三要素は環境、系統、飼料といわれておりますが、その中でも私どもで考えるのは餌が一番大事だと思っております。

萬幻豚の餌はサツマイモ、大麦主体でつくります。油脂添加を一切せずに自家配合でつくります。

日本の豚の餌の99%は油脂添加をしたもので、発育を良くすることで太らせて早く出荷していきます。しかし、萬幻豚は一般の餌代のに2倍をかけて、ゆっくりとじっく育てます。

今一般に販売されている銘柄豚で、早いものは120日位で出荷されますが、萬幻豚は200日以上かけて育てます。

その間5回の選別をします。離乳時、子豚期、育成期、出荷時、枝肉の段階と5回選別して100頭生まれてきた子豚から50頭位しか萬幻豚の称号を与えません。

とくにㇳ畜を大事にします、ストレスをなくす為、安静にしてからㇳ畜すると豚肉がPH5,6位になり一番美味しくなり雑菌も一番少ない状態になります。

親豚の選定から精肉になる各段階で、出来ることは全て行い効率を追うという飼育方法ではなく、最高の美味しさをもつ豚を作り出しております。

私たちのものづくりは、手間ひまをかけて本物の素材を使い、じっくりゆっくりと時間をかけています。そうでないと、美味しいものは作れないと考えております。コストはかかりますので価格は少し高くなりますが、お客様にとっては本当に価値あるものをお届けしたいと、さの萬は日々精進しております。

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